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天描の世界

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大地に根ざす四季折々の花々や草木に姿を借りて、点だけで描く「こころのかたち」を天描画と呼びます。

カテゴリ:天描の世界( 7 )


第1回個展【天描の世界展】から
ひとつ一つ、文字通り小さな点を重ねた“こころの舞”は
少しずつ線を描きはじめています。
このコーナーは、その小さな歩みを個展履歴としてまとめたものです。



点を重ねて―個展の歩み

2008年

長谷川雅清第1回個展【天描の世界展 華】
◆4月4日(金)~4月6日(日) 岸和田市浪切ホール・4F和室 ◆終了



長谷川雅清第2回個展【天描の世界展 京都】
◆11月15日(土)~11月20日(木) ギャラリーBe京都1F  ◆終了



2009年

画集発刊記念【第3回天描の世界展 浪切】
◆4月3日(金)~4月5日(日)岸和田市浪切ホール 1F 多目的ホール ◆終了



◆次回個展の詳細は、個展スケジュールをごらんください。

■■■

◆画集【天描の世界】は、2009年4月3日より発売中。
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◎定価3,000円(税込)A4判変型/本文64ページ/上製本

大阪梅田の◆清風堂書店◆で発売されていますので
大阪市内はじめ近郊にお住まいの方なら、店頭でのお求めをお奨めします。

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遠方の方で、ご入用の方は◆こちら◆へお申込ください。
詳しいご案内をさせていただきます。
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◎画像及び掲載記事の無断転載、転用を禁じます。
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by tenbyou-world | 2009-06-01 10:41 | 天描の世界 | Trackback | Comments(0)
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第5章 印泥(いんでい)について

【印泥(いんでい)】・・・あまりなじみの言葉ですが、「朱肉」「印肉」といえばどなたにもピンとくるかもしれません。
印泥は、天然顔料である朱砂(辰砂)という鉱物を主原料に植物油とモグサなどの植物繊維を混ぜ合わせたもので、石印を押すのに適した、本場中国製の本格朱肉のことをいいます。最高級なものになると水銀を原料に用いたものもあります。
日本製の事務用印肉とはまったくの別物だということは知っておいてください。

印泥の朱色には、「箭鏃(せんぞく)」「美麗(びれい)」「鏡面(きょうめん)」「光明(こうみょう)」・・・など種類も多いのですが、この中で一般的なのは暗朱色の「美麗(びれい)」と明朱色の「光明(こうみょう)」だと思います。どちらをお持ちですか?
もちろん、好みも大事な要素ですが、第4章でお話しした『落款』と同様に主役を引き立てる名脇役としてのものを選びたいものです。

印泥メーカーとしては、上海西泠印社製が有名ですが、返還前の香港で買い求めた同社製の「箭鏃(せんぞく)」の二両装を愛用しています。ずらりと並ぶ朱色を見比べていて、その発色の良さに魅せられて手にしたものです。結構高価なものでしたが、印泥の命は「発色」ですから、長く使うことを考えれば「されど印泥」のこだわりも大切です。
価格は、内容量(一両装30g、二両装60g)によって異なりますが、今日本で買える同社製のものは輸出用に生産されたものですから、比較的安価に求められます。ただし、品質には差がありますので十分注意してください。


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by tenbyou-world | 2006-09-03 13:28 | 天描の世界 | Trackback | Comments(0)
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第4章 落款(らっかん)について

『点描画』は、どこから描き始めどこで終えるか。ひとつの作品の完成は、見極めが難しいものですが、必ずといっていいほど起点に戻っているように思えます。浅く深くを繰り返します。そして完成が近づいてくると、それまで無心で打ち続けるペン先の力がふ~っと抜けていくような感触が走ります。あまりに抽象的で申し訳ないのですが、これが実感です。
画の完成は、落款印を押すことには違いないのですが、これはあくまで形式にすぎないと考えています。
さて、この章はその「落款」について。
正式には、姓名印ともいわれる「白文印」、雅号印と呼ばれる「朱文印」、そして引首印といわれる「関防印」を含めて「三顆対印(さんかついいん)」が使用されます。
ほかにも、遊印や蔵書印など用途に合わせて使い分けされますが、趣味の篆刻といわれるように書体や彫り方も多種多様。ここでは、既製印は使いません。なぜなら、作者を限定するためのものですから、人と同じでは困るわけです。

『点描の華』専用の印が出来上がってきました。「朱文印」と「関防印」の2種類ですが、書体は主題に合わせて「篆書体」を選びました。落款の役割を考えてみれば、決して浮き上がるものであってはいけません。あくまでも主題となる画を生かすバランスを第一義に作りたいものです。もちろん、その印影だけではなく、捺す位置もバランスが優先します。一般に、画の起点にあたる「関防印」は右上の余白に、「朱文印」は左下に止めます。

これは余談ですが、もうひとつの「白文印」を使う場合は、「朱文印」の上に並べて捺します。ただ、普通の色紙(3号)では控えた方がいいでしょう。また、もっと小さな用紙なら、「朱文印」だけで十分です。落款のサイズも同様、用紙のサイズに合わせたバランスも忘れずに・・・。


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by tenbyou-world | 2006-08-20 07:57 | 天描の世界 | Trackback | Comments(2)
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第3章 素描(デッサン)について

先日、久しぶりに古本屋で1冊の画集に目がとまりました。
『南風素描』・・・日本画家・堅山南風の花鳥着彩素描画集、豪華装丁本ですが、内容はいたって素直な作風が詰まっています。
今、『点描の華』を描く上で「基本の大切さ」を忘れないための参考書になれば、との思いで買い求めました。決して高い買い物ではないでしょう。

実は、この章では「描き方」についてを章題に書こうと考えていたのですが、この本に出会ったこともあって、この章では『点描画』を描くプロセスの中で最も大切なこと「素描(デッサン)」についてお話しすることにしました。

描くことを楽しみたいと思うなら、今すぐにでも始められます。ただ点を重ねていけばいいだけですから・・・。でも思うようには描けないかもしれません。
例えば、抽象画が好きだからという理由で、本来丸い形のものを四角に描く。これでは、確かな四角は描けません。デッサンは、どんな絵を描く上でも基本です。デッサンとは、「描写力」ではなく「観察力」です。ですから、「観察力」の優れた方は描くことには苦にならないはずです。

「描き方」について少し触れておきます。
おそらく人それぞれで「こうでなければならない」という約束事はなにもないと理解しています。それだけに、決して「楽しい」と思ったことはないのですが「面白い」。『点描画』の魅力を聞かれると、いつもこう答えることにしています。
「ただ点を重ねていくだけ」といいましたが、その人にどんな基盤があるかによってその理解度も異なるはずです。
そのことを前提に、例えば「色の作り方」や「色の重ね方」についてなど・・・の具体的なお話も、ここでするつもりはありません。
何事もはじめてみれば疑問がおこります。その疑問をどう解決していくかということが面白いのです。自問自答、試行錯誤しながら自身で学んでいく―『自分の世界をつくる』ということです。
伝えたかったのはこのことです。


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by tenbyou-world | 2006-08-16 06:40 | 天描の世界 | Trackback | Comments(2)
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第2章 モチーフ(主題、題材)について

『点描画』を描く道具に、なぜ丸ペン、カラーインク、鳥の子色紙を選んだのか?
それは、「モチーフを表現するためにこれ以上ないもの」に他なりません。もちろん、「描きたいものは何なのか」も大切なのですが、それ以上に大切なもの・・・それは、「何を伝えたいのか」です。それを伝えるための道具が、これらであったのです。

私たちは今、21世紀という時代に生きています。(その時代がどうなのかはあえて書きません)その時代の裏側にある、そして人間にとって最も大切なもの―「美しいもの」「奇麗なもの」「優しいもの」「あたたかいもの」を描きたい。そんな思いを満たしてくれる題材が『花』だったのです。

モチーフ選びの重要性は、どうやらここにありそうですが、その『花』を点描で生涯描き続けなければならない。今はそんな時代なのです。
そして、いつか「花」が『華』になることを願って・・・


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by tenbyou-world | 2006-08-01 22:10 | 天描の世界 | Trackback | Comments(6)
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第1章 画材について

『点描画』を描く道具には、丸ペンを選びました。色彩具はカラーインクを使っています。そして用紙は、鳥の子和紙の色紙(3号/272×241mm)、色は生成りのものです。画材店ならどこにでもあるものです。
筆や絵の具(水彩、油彩、顔彩、ポスターカラー、リキテックスその他)など、様々な道具は世の中には溢れるほどあります。もちろん用紙も同様に、あまたの選択肢がありますから何を使っても『点描画』は描けます。
あえて市販のものでなくてもいいわけです。例えば、ペンや筆の代わりに割りばしや爪楊枝などでも・・・。冒頭に書いた「点で描く画法」の定義の通りです。

では、なぜ丸ペン、カラーインク、鳥の子色紙を選んだのか?

それには、理由があります。


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by tenbyou-world | 2006-07-28 21:16 | 天描の世界 | Trackback | Comments(0)
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はじめに

【点描―てんびょう】
(1)人物や事物の特徴的な部分をとらえて、簡潔に描写すること。
(2)線を使わずに、点またはごく軽いタッチで描く画法。山水画の米点(べいてん)や、印象派が行なった異なる色の並置によって視覚混合を生じさせる描法など。点描法。(大辞林より)
と、辞書によっては微妙に異なる言い回しはあるものの、こう書かれています。

この(2)の描法によって描かれた絵(画)が、『点描画』と称されます。
ただし、「点またはごく軽いタッチで描く画法」となると、一概にそうとは言えません。
ここでは、この辞書の既定、解釈を少し変えておきたいと思います。
正しくは、「点で描く画法」と、いたって単純明解なものです。

古くからこの画法があったにもかかわらず、なぜ絵画の世界であまり目にすることがなかったのか?誰もが思いつく疑問点でもありますが、この答もいたって簡単です。
「合理的」「効率的」ではないからです。言い換えれば、「めんどうくさい」に他なりません。これだけデジタル化の進んだ時代に、なぜ1点1点を描き続けなければならないのか。デジタルカメラで撮った画像を、画像ソフトを使って「点描処理」すれば済むと考える方や、それで満足される方には縁のないものかもしれません。

さて、そんな「めんどうくさい」、いたってアナログな画法である『点描画』をご案内するのが、このブログ『点描の世界』です。


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by tenbyou-world | 2006-07-22 09:56 | 天描の世界 | Trackback | Comments(13)