【第8回 天描の世界 みちのく展】 回顧展その4
“生きているだけで幸せ”
東北のどの地で個展を開けばいいのか・・・
迷うことなく仙台を選んだのにはこんな理由があります。
伊達政宗以前の地名・千代は、千代に栄える地の意味を持つとも。
母の名前千代子に繋がる縁(えにし)から決まったといえます。
あの3月11日からはじまった【天描の世界展】は縁の展として
一つひとつの小さな点が、線を描きはじめています。
いつの日か、横糸に縦糸が紡ぎあって
“こころ”というかたちが見えてくるはずです。
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来場者のほとんどは仙台市内からですが
石巻や遠くは山形から来られた方も・・・
今回は、初めてお会いする方ばかりでしたが
過去展にもまして
こちらはご主人が会期の初めに来られ
最終日に奥様と揃ってお訪ねいただきました。
感銘を受けていただけたようで
ご自身の悩みや夢も語っていただきました。
こんな風景も通りのギャラリーならではのことかもしれません。
回顧展とはいえ、お話できないこともあります。
今回は特に3月11日を体験した被災地ですから
あたり前のことながら、事情をお持ちの方も見受けられます。
その中で、言葉に出せる方ばかりでないことは、よく理解できます。
だからこそ、この地で開けてよかったとの思いがします。
ある方の「生きているだけで幸せです」
このひと言が響きました。
あることが縁で、岸和田祭に帰ってきたご夫妻がアトリエを訪ねていただきました。
その後、塩釜に住むお知り合いに個展のことをお知らせいただき
お会いできるのを楽しみにしていたのですが・・・
3日目の22日閉廊後にギャラリーに来られたものの
お会いできませんでした。
いつかまたの機会を楽しみにしましょう。
後日、この方からもメッセージをいただきましたので
最終回のトップにご紹介します。
同期入社のふぅふぅさんの仙台の絵手紙仲間ムッチャンが
ご主人とお二人で訪ねていただけたことでしょうか。
お会いして、なんとなく想像通りの方でしたが
まだまだ話足りないことばかりだったような気がします。
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回顧展でいつも思うことは
なにより原画をごらんいただけないこと
このことに尽きますが
今回、2度会場に来られた方が同じ意味のことをお話されています。
「やっぱりポストカードより原画がいいですね」
もうひとつは、どこまでお伝えできているのか・・・
もうしばらくおつきあいください。
< つづく >
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【初出展作ポストカードプレゼント】
申込は10月7日に締め切らせていただきました。
応募いただきました皆様へは準備が整い次第発送いたしますので
お手元に届くまでしばらくお待ちください。
ありがとうございました。
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2009年4月3日の発刊以来
清風堂書店はじめ個展会場、そしてこのページからも
たくさんのみなさまのお手元ににお届けできました。
こころより感謝申し上げます。
まだ出会いのないみなさまもぜひ
一度手にとってごらんください。
◆画集【天描の世界】は、2009年4月3日より発売中。
ISBN978-4-88313-531-8
お求めは、個展会場はじめ
大阪梅田の◆清風堂書店◆で発売されていますので
大阪市内はじめ近郊にお住まいの方なら、店頭でのお求めをお奨めします。
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by tenbyou-world
| 2012-10-08 08:31
| 第8回 天描の世界 みちのく展